記事: 原点回帰
原点回帰
新製品ができるまでの話。
今回、今までの製品をやめてTORUADOの新製品を製作するにあたって、とにかく作りたいもの作っていたのですが、なかなかこれというものができませんでした。デザインを形にしてみるとそうでもなかったり、構造的にダメな場合もありました。
新しいものを作る、始めるのはなかなかに大変でした。
なにをどうして今まで作ってきたものをやめようかと思ったかも忘れていましたが試作を作りながら思い出したのは、シンプルな製品にしたいと思いながら少し窮屈な思いをしていたことでした。
そこで原点に立ち返り一番最初に作ったテーブルを思い出すことにしました。
最初のテーブルを思い出す。
一番最初に作ったテーブルです。
無垢材オークを使って製作したのは2012年になります。
最初は無垢材を並べるだけのテーブルでした。鉄、ステンレスなどの金属はその当時で10年以上扱っていましたが、鉄でテーブルを作ったことはありませんでした。
無垢材にいたっては初めて扱うことになりました。無垢材の知識も板同士を繋げる、いわゆる接ぐという技術も木材を加工する道具さえもありませんでした。
木材を加工してもらった後、研磨してオイルを塗って仕上げるまでを自分でやりました。鉄枠を作り無垢材と組み合わせています。
鉄脚は、鉄枠に溶接した接合部とで取付けするものでした。
鉄枠で隠れていますが、脚には補強のリブが付いています。
これはこれでなかなか味のあるテーブルです。
2代目を思い出す。
それから鉄枠を天板と同じく無垢材にしました。 この時には大きなテーブルは大きい脚にしています。脚は幕板部分に取付けています。
これもいいテーブルです。
3代目を思い出す。
最近まで販売していたテーブルです。鉄材を反り止めとして無垢材天板下に取付けて、反り止めや脚の接合に使われる幕板部分を無くしました。脚は無垢材天板下に取付けます。
無垢材天板と脚だけになりました。
ここまで振り返るとそれなりに試行錯誤していて歴史を感じます。
最初のテーブルを見て、出来ないなりに作ったものは制限があるなかシンプルな製品だったなと感じました。
そしてこれが作りたかったものではないかと感じました。
デザインを原点回帰。
そして今回、新しい製品のデザインは小さいテーブルとして販売していたリブの付いた鉄脚なのですが、最初の鉄脚も補強としてのリブを付いていた流れがあり、補強としての部品が素材感を高めデザインのアクセントになるということは、今後の製品にも生かせるものだと改めて感じました。
以前は幅2m以上などかなり大きいテーブルを対応することで大きな脚にしていましたが、大きなサイズを扱わないと決めることでこの脚で統一することができました。
そして、できた新製品です。
TORUADO STARTING TABLEのご購入は こちら になります。
どうぞよろしくお願いいたします。