素材と仕上げについて
トルアドの製品の素材と仕上げについてご理解いただきたいことをご注意点やメンテナンスも含めてご説明しています。
無垢材について
トルアドの製品の使っている無垢材はオークとウォールナットです。
どちらも素敵な色合い、質感を持っています。
流行などなく、長い間使うことができて、経年変化も楽しめます。
FASとよばれる、節の少ない最高グレードの無垢材を使って家具の形にしています。
OAK オーク
トルアドが使用するオークはホワイトオークです。
ホワイトオークはとても堅くて重いので家具やフローリングなどの床材に使われることが多いです。高い耐久性と耐水性を持つオーク材はウィスキーやワイン樽の材料などに使われています。
ホワイトオークは力強く現れた木目の表情が魅力です。ホワイトオークには虎の毛のように見える「虎斑(とらふ)」と呼ばれる特徴的な木目が見られる場合があります。
主に水分を通す役割がある導管は太くその為力強い木目を現れています。無垢材は日々呼吸しています。その際、導管割れが生じる可能性があります。
保護するオイルの効果が無くなってきたり様々な環境の中で、より導管がより目立つ、ささくれる場合があります。
オイルで仕上げたオーク材は経年経過により黄みを増した黄褐色に深まる色に変化していきます。
WALNUT ウォールナット
トルアドが使用するウォールナットはブラックウォールナットです。
ウォールナットは適度な硬さと加工性の良さを併せ持つ木材で、高級家具や建築材、フローリングなど幅広く使用されています。芯材は深みのある茶褐色で、落ち着いた印象を空間にもたらします。
衝撃に強く、安定した寸法を保つ性質があり、耐久性にも優れているため、長く使う家具に適した材です。また狂いが少ないことから、繊細な構造や細かな加工にも向いています。
ウォールナットの魅力のひとつは、その美しい木目の流れです。濃淡のある縞模様が現れることが多く、家具一つひとつに異なる表情をもたらします。
導管は比較的細かく、全体的に滑らかで落ち着いた印象です。
オイルで仕上げたウォールナット材は経年経過により暗色が抜け、赤みを帯びた温かみある明るい茶色に変化していきます。
無垢材の表情が選べます。
刃物キズや段差を残した表情豊かなROUGH ラフ。
刃物キズや段差を消して滑らかにしたFLAT フラット。
ふたつの表情が選べます。
使う時と場所のシーンやテイストに向き合います。
ROUGH ラフ
あえて残したわずかな刃物キズや段差は唯一無二の表情を持ちながらも、気負わず暮らしにすっと溶け込んでいって心地よい空間を作り出してくれます。
無垢材の板をはぎ合わせる際、それぞれの板幅は異なり、木目や色合い、節、白太、刃物キズなど、ひとつひとつに異なる表情があります。素材をできる限り無駄なく活かしながら、その時々の良い部分を無駄なく選んで使用しています。
自然な割れを含む部分は使用しません。
無垢材をはぎ合わせた際に生まれるわずかな段差や、刃物キズが残ることがありますが、それらは無垢材の「削り足らず」ともいえるラフな表情のひとつです。ひっかかりやささくれがないよう、滑らかに研磨し、日々の使いやすさに十分に配慮しています。
手で触れると、丘や坂道のようなやわらかな起伏を感じられます。
特に導管が太いホワイトオーク材はその過程で導管に沿った割れが生じる場合があります。導管割れや大きな節には必要に応じて穴埋め処理を、小節はそのまま活かすなど、素材の状態を見極めて対応しています。
無垢材の厚みは22mm~20mm程度になります。
FLAT フラット
丁寧に仕上げたなめらかな天板は、木目の美しさをそのまま楽しめて、手触りまで心地よく暮らしを支えてくれます。洗練された印象をまといながら、日々の時間にやわらかく寄り添う存在です。
フラットはラフと材料の選定は同じなまま、ラフの表情豊かな部分を無くし、平坦にしたものです。
刃物キズや段差はないようになめらかにします。節や穴が空いた部分など穴埋めします。わずかな小さな節はそのままです。
それでも手で触れると手作業の跡が残るわずかな起伏を感じられます。
無垢材の厚みは20mm程度になります。
無垢材の形が選べます。
直線と直角で形成された
シャープで凛とした佇まいの
SQUARE EDGE スクエアエッジ。
優しく丸みを帯びた四隅が柔らかで
温かみを感じる
ROUNDED EDGE ラウンデッドエッジ。
ふたつの形が選べます。
誰が使うか、どう使うかに寄り添います。
SQUARE EDGE スクエアエッジ
シンプルで使う場所、使い方を選びません。
無駄がなく個性はあります。
毎日を豊かにしてくれます。
四隅は直角ですべての角面は約1mm程度の面取りになります。
ROUNDED EDGE ラウンデッドエッジ
洗練されていながら人懐っこいです。
その丸みは愛らしく、やさしく、
機能だけでなく気持ちも満たします。
四隅は半径50mmのR加工になります。すべて角面は約2mm程度の面取りになります。
無垢材の仕上げについて
トルアドの無垢材の仕上げは無垢材の良さをそのまま伝える自然塗料のオイルで仕上げています。
アレルギーにも対応した安心安全な塗料です。
木の持つ調湿性を妨げず木の呼吸を止めません。
亜麻仁油が無垢材の導管深くに浸透する事で水や汚れをはじき木の腐朽から守ります。
無垢材の表情豊かな木目を質感とともに、
経年変化でその色合いの変化も楽しめます。
乾いたふきん、または濡らしてよく絞ったふきんで拭いてください。
オイルをご購入いただいて無垢材を保護してあげてください。オイルは小分けしたオイルが市販されていますのでメンテナンスも簡単です。
よく使用する部分のオイルの効果がうすくなる、そして汚れがひどくなる場合があります。その時は表面を研磨してオイルで仕上げればまた新鮮な表情をとり戻します。
深く入った傷などは研磨は大変です。
そのまま思い出として残すのも愛着湧くメンテナンスのひとつです。
オイルを塗る布は無垢材と鉄材、別々にしてください。
メンテナンスの終わったオイルを塗った布はそのままでは発火の可能性があるので、水に濡らしてビニール袋に入れて処理、処分してください。
無垢材は直射日光を長期間浴びますと、その部分は日焼けしてしまいます。
乾燥、湿気の多い気温差の多い環境は、反りや割れをおこす場合があります。
食事の時の濡れた食器やコップまたは汚れは、輪染み、染みの原因になります。
ご使用の際には、キズやへこみがつく場合があります。
エアコンからの風は直接あたらない所に設置してください。
汚れや染みが気になるようであればすぐに拭き取る、またはマットやコースターなどで保護してください。
鉄アイアンについて
トルアドの製品の鉄アイアンはクロカワと呼ばれる酸化皮膜が付いているものを使用しています。鋼材の種類によってクロカワの表情は違います。
L型のアングルや角鋼、平鋼は表面はすこしざらりとしていて光沢がありません。丸パイプや角パイプはつるりとしていて光沢があります。
パイプはその形を形成する際の溶接跡があります。この溶接跡は目立たないよう、製品の中央、内側に向けて製作しています。
鉄アイアンは仕入れの時、加工の時にキズがつきクロカワが剥がれている場合があります。
一部、溶接した部分、加工してクロカワを剥がした部分、または大きく剥がれた部分をなるべく違和感ないよう、黒染め、または黒の塗装を施す場合があります。
鉄の仕上げについて
鉄の素材の質感を生かした仕上げです。
クロカワの表情をできるかぎり残した、透明のつや消し塗装で仕上げています。
乾いたふきんで拭いてください。
水分は大敵です。すぐに拭いてあげてください。
もし錆びてしまったという場合は、錆びをサンドペーパーなどで研磨し落としてオイルなど油分で保護してください。
錆転換剤を使用する。
錆転換剤が市販されています。そのまま錆部分に塗って赤錆が黒錆に変えて保護します。(ご使用される場合は商品の使用方法をご確認ください。)
塗料で保護する。
すこし手間がかかりますがお好みの色で保護することもできます。
(その際はご使用される塗料の使用方法をご確認ください。)
濡れたまま長時間そのままの状態や、湿気の多い環境下では錆などが発生する場合があります。
鉄の素材の質感を生かした仕上げをご理解ください。